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外井・鹿野法律事務所は労働法を専門とする法律事務所です。

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内容紹介INTRODUCTION

よくわかる労災補償と裁判 安全配慮義務と安全衛生管理

 本書は健康・安全衛生・補償・賠償という労働災害にまつわる全場面に対応して解説した基本書です。安全衛生というと、最近は従業員の健康問題が中心的な活動・課題となっていますが、労災事故や職業病も依然として、発生しています。
 労働者の健康問題は、政府もワークライフバランス、介護離職ゼロ、治療と職業の両立支援、過重労働の規制などを重要な政策として位置づけており、労働者の健康や安全衛生の確保に強い意欲を持っているようです。
 平成27年には、労災事故の死亡者の数がついに1,000名を切り、これまでの労働災害防止活動の成果が上がったとも言えますが、他面において、すでに発生してしまった労働災害につき、アスベスト災害をはじめ数多くの法的な紛争が生じており、被災者やその遺族への迅速かつ適切な対応が安全衛生スタッフ等の担当者にとって大切であると痛感させられます。

 さて本書は、通読すれば、万が一労働災害が発生しても安全衛生スタッフが慌てずに対応できるだけの内容になっています。すなわち、労災補償や損害賠償はかなり技術的な部部があり法的な知識も必要であるため、第1章「労災補償、損害賠償の基礎知識」ではその基礎を学び、第2章「労災・職業病事件の裁判事例」では実際の多くの労災裁判の事例を見て、具体的にどのような紛争が起こっているのかを知っていただけるよう記述しました。また、第3章「安全衛生スタッフが関わる賠償の実務」では、安全衛生スタッフが、被害者や遺族への対応のみならず、行政官や弁護士、裁判官といった専門家への対応を含めて、どのように行動すべきかのノウハウを学べるようにしました。さらに、第4章「刑事訴訟手続きへの対応」では、労働災害でも刑事責任があり得るという事を知り、その責任への対応をするための知識を学ぶという内容になっています。

 安全衛生スタッフの方々は、日頃の安全衛生管理の実務において、工学技術的な知識や労働安全衛生法、労働安全衛生規則などを学びながら、折々において補償・賠償の法的な知識を勉強して頂きたいと切望します。その契機として本書を活用頂ければと思っております。

書籍情報

発行年月日
2016/9/12
著者
外井浩志
出版社
中央労働災害防止協会

バナースペース

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