IT化時代の労務・税務Q&A

 今回、パソコンに関する法律・税務問題を3名で分担して執筆することになりました。 この試みは税務研究会発行の月刊「スタッフアドバイザー」誌の2000年11月号、2001年2月号に「これからのIT活用とトラブル対策」という題名の特集に一度掲載したものを執筆者それぞれが手を加えたものです。
 この数年の携帯電話、パソコン、インターネットの普及で企業の業務内容は大きく変わりました。それに応じて、労働時間管理、企業秘密の管理、勤務態度の評価、成績能力評価等も当然変わらなくてはならないし、それに応じた公平な賃金制度の構築という新しい問題も出現しています。
 また、企業の積極的なパソコン、ソフトウェアの導入に伴い、インターネット関連に要する費用の増大化とそれに伴う税務関係にも新しい考え方が導入され、各社とも対応しなくてはならない経理・税務問題が増えてきているでしょう。
 企業はこれらの新し分野の新しい疑問に直面しながら、積極的にインターネットを活用し、多大の利益を生み出して行かなくてはなりません。そのためには、インターネットを活用する技術だけではなく、それによって派生するいろいろな法的な問題、会計税務的な問題を克服し、適正かつ合理的な企業活動を推進していく必要があります。

 本書では、労働法的な面、税務的な面の両方から実務で発生している問題について、解説してみました。新しい試みでもあり、企業にとっては一つの目安として利用いただければ幸いです。

書誌情報

発行年月日2002/1/10
著者外井浩志 /森下 治/渡辺 岳
出版社税務研究会出版局