(教材)マネジメントスキル知っておきたい従業員の労働条件

 技術革新の急激な発展、国際化、情報化の親展などによる産業構造の変化、労働者の価値観の多様化、また、中途採用、パートタイマーの増大や派遣社員の活用といったように企業を取り巻く労務環境は大きく変貌を遂げています。職場の労働法規も、労働基準法の大幅改正や男女雇用機会均等法、労働者派遣法が制定され、職場環境や従業員の意識もかなり変わってきています。
 本テキストでは、労働時間・休憩・休日・年次有給休暇など労働時間にかかわる法律実務を中心に、賃金問題を加えた従業員の従業員の労働条件について学習します。
 労働時間や休憩・休日・年次有給休暇、賃金などの問題は、その会社で働く従業員にとって最大の関心事であり、その扱い方によっては、トラブルを起こす原因になります。そこで、職場の管理・監督者には、従業員の労働条件について正しい知識と理解が必要となります。
 また、第4章では、いわゆる非定型労働といわれるパートタイム労働や派遣労働について解説します。パートタイマーや派遣社員は、経済のサービス化、ソフト化の進展とともに労働関係に大きなウエイトを占めるようになってきました。このような雇用形態は、労働力の需給の適正な調整とスペシャリストなどの人材の活用を通じ新しい雇用管理システムを導入するものであり、従業員の価値観の変化とも相まって、今後かなりの企業で取り入れられていくもの思われます。

 本テキストの学習を通じて、職場の管理・監督者が、このような労務環境の多様化に対応できる知識を身に着けられ、部下に対して適切な労務管理を実施されることを期待します。

書誌情報

発行年月日2006
執筆者外井浩志